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ドラマコラム第2回

ひろっぴが選んだおすすめ月9

「101回目のプロポーズ」
(1991.7.1〜 全12回)

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 【スタッフ&キャスト】

 矢吹薫・・・浅野温子
 星野達郎・・・武田鉄也
 星野純平・・・江口洋介
 矢吹千恵・・・田中律子
 真壁芳之・・・長谷川初範
 藤井克己・・・(二役)
 岡村涼子・・・石田ゆり子

 沢村尚人・・・竹内力   
 石毛桃子・・・浅田美代子 
ほか
 
 脚本・・・野島伸司
 P・・・大多亮
 演出・・・光野道夫、石坂理江子 
ほか
   
 【あらすじ】
 
 3年前に婚約者・真壁(長谷川初範)を亡くした矢吹薫(浅野温子)はまだ真壁を忘れられず、自分の殻に閉じこもった日々を送っていた。
 ある日、薫は無理矢理お見合いさせられてしまう。相手の星野達郎(武田鉄也)はこれがお見合い100回目の、見るからに冴えない中年サラリーマンだった。薫を気に入った達郎は薫にプロポーズするが、当然薫はそれを断った。
 それでも諦められずに、達郎は薫に盲目的にアタックし続ける・・・。



ドラマコラム

 「武田鉄矢がラブストーリー??それ、絶対だめ!」と見る前からだめ印を押していたこのドラマ。しかも相手は浅野温子?当時、浅野温子といえば、大げさな演技続きでちょっと、辟易していたので、番宣見たときは、絶対つまんなそう!と期待のかけらもなかったものだった。
 でも、なに?簡単にはまってしまった。第1回から。
 
 浅野温子演じるカオルは、最愛の人を結婚式当日に交通事故で亡くしてしまった過去を持つ。
その彼との思いでは、どんどん美化され、何年たっても、彼への愛情は薄らぐことがない。
そんなカオルに、超ブ男(?)しかも、万年係長、お見合い経験100回という、どう見たって「そりゃ、無理でしょうに」という中年男、星野さんが恋をし、ひたすら邁進する姿を描いているのが、この「101回目のプロポーズ」だ。
「身のほど知らず」とさえ思わせる出だしから、次第に頑張れ!と誰もが応援してしまう展開に。
 
 カオルの亡くなった婚約者はピアノ奏者、しかも、ハンサムマン。
やせていて、背も高く、洗練されていた。
すべてにおいて、正反対とも思える星野さん(武田)が、どう立ち向かっていったのか・・・
それが、半端じゃないんだよね。まさに「まっしぐら」という言葉がぴったりのがんばりだったよ。
この歳になって、ここまで、誰かを好きになれる
ってすてきなことだな。人を好きになるのに、年齢なんて関係ないんだ!と当時、大学生だった私はちょっとびっくりしてしまったくらい。30過ぎたらそういう気持ちって枯れてんでしょ?くらいに感じるほど、30代、40代って、遥か未来だと思っていた時期だったからね。若かったわ・・・
(でも現実は、あっとい間に30越えたけど(^_^;)
 
 「50年後の君を、今とかわらず愛している!」
第1回のラストで、武田鉄矢がそうさけぶ。それは、死んだ婚約者がカオルにしたプロポーズの言葉だった。そして、婚約者の姿が重なってフラッシュバックするカオル。
バックには美しい「別れの曲」のピアノの音色。
これで、私の心はこのドラマにわしづかみにされた(笑)
でもまだ、こんなの序の口だった。トラックの前に飛び出して「僕は死にません」とさけんでみたり、
さわったこともなかったピアノなのに、猛練習の末、「別れの曲」を弾いてみたり、
と、その頑張り方は涙さえ誘うほど、けなげで、まっすぐだった。
 
 結局、そうこうしているうちに職も、貯金もすべて失った星野。まさに「愛は惜しみなく奪う」状態。
でも、そんな恋だったけど、星野は、今まであまり好きになれなかった「自分」を大好きになれたんだって言った。
それは失ってきたものよりも、何倍も価値ある前進だったように思う。
 
 そして、完全に思いは届かなかったとあきらめた後に、夢が叶うのだった。9回裏、2アウト、2ストライクからの逆転ホームランだった。
そんな彼に、一体、どれだけの人が励まされたんだろう。
「願っても手に入らないもの」って案外多いんだな、なんて、
いろんなことをあきらめはじめている世代には一番の特効薬にもなったんじゃないかな?
そう、この「101回目のプロポーズ」はラブストーリーでありながら、
実は、そんな挫折を繰り返してきた、さえない、一人のおじさんの
「人生サクセスストーリー」でもあったんだから。
 
100回お見合いして、100回プロポーズして、100回ふられ続けてきた男の101回目のプロポーズが、どんなふうだったのか。
見たことない人はぜひ、見てみてください。(^−^)

 



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